原作:小太刀右京 著:三輪清宗

 本稿は、諸事情から『妖異暗躍譚(3) 青梅の幽香 Replay:天下繚乱RPG 』より泣く泣く削った、京極高氏を中心とした物語部分です。
 死蔵するのももったいなく、今回JIVE様のご厚意によりサイト掲載の運びとなりました。
 どうか、楽しんで頂ければと思います。

Middle 06-Another 01  ――シーンプレイヤー:黒部の茜
 御前試合は順調に進んでいた。
 最初に戦った相手は妖異であり、その点は問題なかった。
 しかし次の試合相手である京極高氏は、妖異か人か定かならぬ人物だ。もしも普通の人間であるならば、茜は小十郎に人殺しをさせないためにも、彼との戦いに細心の注意を払う必要がある。
 どうやら彼の正体を探る必要がありそうだった。

GM では、次は準決勝第一試合。京極高氏との戦いです。試合の前にやっておきたいことなどはありますか?
 あ、できれば京極高氏について調べたい。妖異じゃないなら、小十郎に人殺しをさせたくないから。それに、たまには忍者らしいことをしないと(笑)。
GM 了解です。では、シーンプレイヤーは茜さんにしましょう。
小十郎 そもそも、あの男は人間なのかな?
GM まだそこは分からないですね。ちなみに金銀さんと小十郎は教養として彼のことを知っています。『太平記』という南北朝時代のことを描いた軍記に登場する、後醍醐帝に仕えたり、足利尊氏の側近をやっていた人物です。佐々木道誉とも呼ばれていますね。
金銀 (驚いたように)後醍醐帝!? また随分、昔の人だな。
 じゃあ、やっぱり黄泉還ってきた?
ホームズ しかし、紹介では死人とも羅刹とも言われていなかった……。GM、僕以外の人間にとって彼の見た目はどうでしたか?
金銀 こういう時はホームズの視点じゃと信用できんからな(笑)。
GM そうですね。少なくとも小十郎の弟たちのように青白かったりはしませんし、見た目では羅刹とも見えませんでした。
ホームズ (パイプをくわえて)なるほど。「確かに、これは調べた方が無難だね」
金銀 「敵を知り己を知れば百戦して危うからずと言う。行ってくれるか、茜?」と言おう。
 「大丈夫です、ご隠居。私も忍者ですから、これくらいは大したことではありません。それより、ゆっくり休んでいてください」

 茜は忍びとしての技量を活かし、京極高氏一行のいる控えの間の情報を手にする。
 そのままそこに向かった茜は、彼の控えの間の周囲に結界が張られていることに気づいた。

小十郎 (顔をしかめて)……用心深いな。
 その結界は、妖異的なものですか?
GM さすがにあなたではそれはちょっと分かりません。ただ、侵入者を阻むようなものではなさそうです。
金銀 一番ありそうなのは警報装置じゃがなぁ。
 (少し悩んで)悩んでいても仕方ないので、入れるなら入ってみよう。
GM では、あっさりと入れますね。そして入ってみると、音楽が聞こえ始める。
 (きょとんとして)え?

 そこは二条城の城内に設えられた控えの間であるはずだった。
 しかし茜が目にしたのは、屋内の一室ではなく、どこか見も知らない河原の一角に設置された野外の座敷だったのだ。しかも周囲には楽隊が侍り、賑やかで陽気な音楽を奏でているではないか!

金銀 (あっけにとられ)は?
小十郎 な、何……?(笑)
ホームズ ああ、大体分かってきた(笑)。
GM で、金色の袈裟を纏った謎の怪人物が座敷の上で両手を広げ、あなたに「ようこそ、美しいお嬢さん!」と笑いかけてくる。
金銀 まあ、結界入った時点でバレてたんじゃろうな。
 思いっきりバレてるというか……(笑)。「お前が京極高氏か?」
GM (大変フレンドリーに)「うむ、その通りだ。佐々木道誉と呼んでもらっても構わんよ。どっちにしてもマイナーなのは同じだからねぇ」と大笑いしている。
 (余りのことにどうしようという顔で周りを見る)……えーと(笑)。
小十郎 予想外だったな、これは(笑)。
ホームズ しかし、知らないのは当然という反応をしているのが興味深い。
 とりあえず、気を取り直して。「試合の前に一言挨拶をしにきたのだが……」
GM (茜の様子を誤解して)「おや、陽気な音楽は苦手かな? それとも篳篥(ひちりき)や琴の方が好みかな?」(一同爆笑)
金銀 いや、茜が戸惑ってるのは音楽の好みのせいではなかろうが!?(笑)
 (戸惑いつつ)「あ、いや、忍びは無音が好き……」
GM (顎に手をやって考え込むように)「ふぅむ、無音かあ。それは一工夫、必要だな。少し待っておれ。では音楽を止め、月と星にしよう」

 金袈裟の怪僧はそう言ってぽんと手を叩く。
 するとまるで風景が塗り替えられるようにして、真昼の河原から夜の竹林へと早変わりする。
 それには煌々たる満月が浮かび、そこに群雲がかかっていた。

 (驚愕し)「なっ……!」
ホームズ おお!
GM 音楽の代わりにさらさらと川の流れる音がし、カコーンと鹿威しの音が遠くから。
金銀 あっさりと風景を変えたか。術を使った様子もなしに。
GM で、彼は手招きして、「こちらに草庵がある。どうかね、こちらに来て一杯?」と。
 では、ちょっとおどおどとしながらついていって……、いいの? これで本当にいいの?(笑)
小十郎 いや、そのままお茶飲んで帰って来られても困るんだが(笑)。
 (何度も首を振り)う、うん。もう見つかっちゃったんだし、さっさと聞くことだけ聞いて帰る(笑)。
GM では、彼に着いていくと極彩色の茶室というか、庵が建っています。そこに彼は入っていきますね。「さ、遠慮なくどうぞ」と
 (唖然としつつ)「は、はぁ……」とりあえず、中に入ろう。

 庵の中に入った茜は、歴史にいう秀吉の茶室もかくやと思わせる黄金と鮮やかな紅に彩られた室内に驚愕する。
 言葉もない、とはこのようなことだろうか?
 ただ、何故かは分からないが奇妙な品が感じられ、思ったよりも気持ちが落ち着くのが不思議であった。

 (うまく言葉が出ない様子で)では、座って、「なんとも優美というか、豪奢な建物ですね……」
GM 「はっはっは、そう言ってくれると嬉しいよ」と、金箔の貼られた大きな漆の器を置いて、そこに酒を注ぐ京極高氏。
 「あ、いや。私はお酒は……。それに試合もあるし、すぐに帰らねば」
GM (ほがらかに手を振って)「ああ、大丈夫だよ。試合の相手はこの拙僧だ」
 (素で)「あ、はい」……じゃなくて! 「いや、酒などは私は……」
GM (心底驚愕した顔をする)「何を言う、酒も呑まずに拙僧と試合をするのか!? それはよくない」(一同爆笑)
金銀 な、何なんだこの人は!?(笑)
小十郎 ほ、本編とまるで関係ない……(笑)。
ホームズ いや、でも面白い。正直、茜くんに行かせて良かったと思ってる(笑)。
 (混乱したようになみなみとつがれた酒を見て)「え、えと……?」どうしよう?
GM では、そこであなたがためらっているのを見て、「なんだ、酒よりも甘い物の方がよいのか?」と彼は首をかしげる。
 (慌てながら)「あ、いえ、そうではなくて、すぐに帰るので……」
GM (まったく人の話を聞いていない)「よし、ちょうど季節だし、氷菓子を持ってこい」と言うと、かき氷に蜂蜜をかけたのを式神の女性が持ってくる。
 (瞳を輝かせて嘆息し)……おう(一同爆笑)。
小十郎 おう、じゃねえ!(一同さらに爆笑)
 (嬉しそうに)「で、ではいただきます……」
ホームズ:お、折れた!(一同爆笑)
 いや、悪い人じゃなさそうだし……(一同さらに爆笑)。
小十郎 (笑いすぎて呼吸困難になりつつ)ちょ、ちょっと待ってくれ(笑)。
GM (畳み掛けるように)「少し早いが焼き芋も食べるかね? 氷を食べて冷えすぎてもいかんからな」
 「あ、いえ! というか、すぐに帰るので……」
GM (手を振って)「ああ、それはよくない。拙僧のところに来たからには、一刻は話をして帰さねば」
 「あ、で、でも試合もあるし……」じゃない! とりあえず、聞くことを聞くぞ!(笑)

 茜は氷菓子を食し終えたところで、気を取り直して京極高氏と向かい合う。
 もし相手の虚を突くことが勝利の鍵だとするならば、茜はすでに幾度となく彼に負けていることとなる。
 これ以上、敗北は許されないと少女は堅く心を引き締め、呼吸を整えた。

 「ひとつ、聞きたいことがある」
GM ひとつでも百でも千でも構わんぞ?」
 (少し考えて)「……すまん、ふたつ聞きたいことがあった」(一同爆笑)
金銀 何なんだ、それは!?(笑)
 ご、ごめんなさい、ついうっかり(笑)。
小十郎 とりあえず、話を進めよう(笑)。
GM では、京極高氏は鷹揚に笑って、「ああ、構わんぞ」とうなずきます。
 「では聞きますが、なぜあなたはこの御前試合に参加したのですか?」
GM (間髪入れず断言)「面白いからだ!」
 (腰が砕けそうな顔になりながら)「そ、そう……ですか」
GM 「それに、草薙の剣を手に入れたらすごく恰好いいじゃないか」
 (ぎくしゃくと)「そう、です、ね……」
小十郎 (額の汗をぬぐいながら)お、俺がいなくて良かった……。
金銀 小十郎が行くと、人格が崩壊していた可能性が高いな(笑)。
 (うろたえを隠すように)「で、では主催者の細川ガラシャの上にいる存在について、何か知りませんか?」
GM 「よくは知らんが見当はついておる」

 その言葉に、茜は息を呑む。
 今まで影すら見せなかった黒幕の存在に、一歩近づけた瞬間だった。

 「どなたかご存じなのですか? 是非教えていただけると……」
GM (しばし悩み)「それは交換条件があるな」と彼は茶を点てて、差し出す。
 それは場をほぐすためにも飲みます。「何ですか?」
GM 「今度、一晩つきあってくれないか? 是非とも試してみたい修法があってね……」
 お茶を吹き出します!「そ、そんなことには乗れん!」とお茶の器をドン、と置く。
GM (少し真顔になって)「君は、相手が欲する条件を満たさずに自分の条件を満たそうというのかね?」
 (弱ったように)「う……」
GM 「ああ、そんなに真剣に考えんでくれ。応じられても困る(笑)。キミにそれぐらいの交換条件を突きつけねば、拙僧には見合わんくらい重大な秘密ということだ。」
 「ならば、試合で私たちが勝ったら教えていただけませんか?」
GM (平然と)「その程度では言えんよ。娘さんや、そう焦らずともそのうち分かる。こう言っては何だが、あの方が最後の最後まで出てこずに黙っていられるとは、拙僧には思えんなあ」
ホームズ 新九郎くんも出たがりだと言ってましたからね。

 そういって笑う京極高氏からは、これ以上その“あの方”の情報を得ることはできなさそうだった。
 茜は少し逡巡するが、この手合いが予想以上に手強いことだけは直感的に分かっている。
 彼女は仕方ないと諦めると、質問を切り替えた。

 「では、その代わりというのも何なのですが、他のことを聞かせて欲しい。あなたは後醍醐天皇に仕えていたと聞きましたが、あなたも冥府から黄泉還って来た死人なのですか?」
GM (手を振りながら平然と)「ああ、違う違う。拙僧はずっと生きておる。真言立川流(*1)を極めたので、今でも元気じゃぞ」(一同爆笑)
ホームズ (笑いすぎて机に突っ伏し)こ、これは……。
小十郎 (呆然と)……そうか。真言立川流を極めると長生きできるのか。
 な、何か言い返そうとするんだけど、ご隠居様のことを考えると何も言えない(笑)。
金銀 まぁ、そうじゃな(笑)。
GM 「キミもこれから先、二十年か三十年くらいは若く美しいままでいるだろうが、それから先もずっと若く美しくありたいのであれば、是非真言立川流をやるといい」(一同爆笑)
 か、勧誘されてる……(笑)。「い、いえ、けっこうです。私には、私の学ぶ道がありますし」
GM (うなずいて)「うむうむ、自分の進むべき道が決まっているというなら、それを真っ直ぐに進むべきだ。拙僧も若い頃は迷っていたが……。道を定めてから数百年、こう胸がすっとしていい気分だ」
金銀 確かに、人生楽しいじゃろうな、この御仁は。

 そうして茜は京極高氏の元を辞すると、何故かおみやげまで持たされて一同の元へ帰ってくる。

 (疲れ切った顔で)「た、ただいま戻りました……」
金銀 「帰ってきたか。どうじゃった?」
 「あの……、何かかき氷をごちそうになって、瓜をお土産にもらって帰ってきてしまいました」と言って、会ったことを説明します。
金銀 何しに行ったんじゃろう(笑)。「ま、相手が妖異でないと分かっただけで充分じゃ」
GM 思わず長くなりましたが、ここでシーンを切りましょう(笑)。
小十郎 な、何だったんだ。このシーンは……(笑)。


(*1)真言立川流:鎌倉時代に開かれた陰陽道を取り込んだ真言密教の一流。南北朝時代に後醍醐天皇に仕えた文観によって完成されたといわれ、後醍醐天皇を含めて多くの者がその教えを学んだとされる。しかし男女の交合を修法の根幹とし、邪法を弄んだとして弾圧された。



Middle 06-Another 02  ――シーンプレイヤー:片倉小十郎
 茜が京極高氏の元に行ったのは、偵察のためだった。
 だがそこで自分が何故かき氷をごちそうされ、美味しいお茶まで飲んで帰ってきたのか、未だによく分からない。いずれにせよ、今は戦いに集中するしかなさそうだった。

GM では次のシーン、改めて京極高氏との戦闘でございます。シーンプレイヤーは小十郎で、場所は試合場です。で、花火をどーんどーんと打ち上げながら、象にまたがって銅鑼を流しながら試合場に京極高氏が入ってきます。
小十郎 俺か。敵の戦力は?
GM 象に乗っている京極高氏と、その脇に式神が1体いますね。この式神は基本ルールブックの上忍のデータを使用しています。で、周囲にエキストラの楽隊とかがいる。というか、楽隊の方が多い(笑)。
小十郎 なるほどな。「あやつめ、象と式神のみを引き連れ我々に挑もうとは、敵ながらあっぱれな」……象? まあ、いいや(笑)。
金銀 象がいると、どうしても面白くなってしまうの(笑)。
 真白に言っておこう。「真白、私の後ろから離れないで」
GM (こくっとうなずいて)「大丈夫、ボクも戦うから……」と言ってから前をじっと見る。
 「あ、いや、無理はしないでいいのよ」
小十郎 (案じるように)「うむ、命を捨てるような行動は慎め」
GM それには分かった、と言うように素直にうなずきますね。そして、パオーンと象がユーモラスに鳴いた後、足を踏みしめると地面が揺れる。
 ぱ、パオーンじゃないよ!(笑)
GM で、京極が棒で「どうどう」となだめながら「そちら、金銀組と言ったな!」
金銀 「応とも!」
GM 「そちらの目的は何だ?」
金銀 「この大会で優勝することじゃ」
GM (腕を組んで)「ぬう、なるほど。それは譲ってもらうことは不可能じゃな。条件次第では交渉で済ませようと思ったが……」
金銀 「では逆に、今の内におぬしが降参するというのはどうじゃ?」
GM 「ううむ、それは武門の恥というものだな」とにやりと笑う。
金銀 「何、実際に痛いことと恥を比べてみれば、痛いことが勝ることも世の中にはあろうて!」

 その金銀の言葉に、京極高氏は象の上で呵々大笑する。
「まあそれも確かだ。だが、やりたいことをやり尽くさねば、この不老不死は保てんでな」

ホームズ (嬉しそうに)バサラ者だなあ、こいつ(笑)。
金銀 「おぬしも不老不死か。お互い厄介なもんを抱え込んだものじゃのう」
GM (驚いた表情で)「おや、そちらもか?」
金銀 「……まあ、そうじゃな。望んで得た物ではないが」と状況が状況なので言いよどむ。
GM 「ぬう、それはよくない。いついかなる時も、前向きに臨んで生きるべきだ」
金銀 (虚を突かれたように)「ぬ! ……おぬし、敵ながらよいことを言うの」
GM 「ふむ。敵か……金銀殿、それはよくないぞ。(にこやかに笑って両手を広げ)敵はいない。敵などいないのだ。すべて己の心の影だ。欲望や過ちや、他者を許せないと思う気持ち。それが敵と思う者を生む。だが、違う。それはすべて己の心の影から生じた者。それを敵と呼ぶのは、己を敵と呼ぶに等しい」

 その言葉に金銀はハッとする。
 敵……。そもそも、一体誰が敵なのだろうか。目の前の京極か? 妖異か?
 それとも、他ならぬ自分の娘ガラシャなのだろうか?

金銀 「おぬし……」
GM 「だからじゃ、金銀殿。ここは楽しめ。己の心の影をかき消すために、心を楽の光で満たせ。その光の先に、悩みの答えも見えようぞ」
金銀 「ふふ、なるほどの。まあ、よかろう。おぬしの言う通りじゃ。ではここは、わしも存分にやらせてもらうとするか」
GM 「うむ、そうしよう! お互いに楽しもうではないか!」
金銀 「はっはっは! ……おぬしは馬鹿じゃな!」
GM 「はっはっは、バレてしまったか! 確かに拙僧は馬鹿じゃよ!」と額をぴしゃぴしゃと叩きながら。
ホームズ どう言ったらいいんだろう、この雰囲気は(笑)。
 でも、金銀様が暗くなってたから、こういうアッパー系の人もいてよかったかも(笑)。
小十郎 この、不老不死老人会は面白い(笑)。
GM さて、では戦闘に突入します。


◆第一ラウンド

GM それでは戦闘に入ります。PCはひとつのエンゲージで、そこから15mの所に京極高氏とその部下の式神がいます。

さて、ではセットアッププロセスに行きましょう。

 殺さないけど、《死の標的》(*2)を京極さんに!
GM 「ああ、構わんぞ。そう簡単には死なんからな」
 「氷菓子……、ありがとうございました!」
金銀 そんなにかき氷が美味しかったのか?(笑)
 いや、今回は重いシナリオだと思ったのに、京極さんに私のシリアスになりたい心をへし折られて(笑)。
ホームズ 真剣さの中にも一笑は大事ということで(笑)。さて、こちらは《故郷の思い出》(*3)を語り始めましょう。「さぁ、始めようか」
GM 「ふむ、いい気迫だ。オンキリキリオンキリキリ……」と言って、京極高氏は《被甲護身呪》(*4)を唱え始める。すると、周囲に交合形の仏像がふわあ、と円を描くように浮かび上がった。
小十郎 絵に描けんな(笑)。……と、次は俺だな。《鬼神変》(*5)! 京極ではなく、おそらく景虎がいるであろう観客席の方を見て、「行くぞ……! 見せてやろう新九郎、俺の……、変身を!」と変身する。以前の変身と違って、これまでの装甲が膨れあがって、身体が黒い装甲に覆われていく。
GM 浅黒かったのが黒い甲殻に覆われていくのかな?
小十郎 そう、これまでの装甲は筋肉で、その上に黒い外骨格が重なっていく。その全身は、ほぼ真っ黒に染まりつつある。
 「小十郎、その姿は……!」
金銀 (眉根を寄せて)「それが小十郎の新しい力か」
 「でも、これじゃ……!」と、明らかに人よりは妖異に近いような異形の姿に、一抹の不安に駆られてしまう。
小十郎 これまでは角の生えた筋肉質の男、だったのが明らかに異形の鬼に変わっていくので。
ホームズ ではそこに、平然と「ふむ、小十郎くん。いい鎧を着ているね」と声をかけよう。僕の目には、妖異ではなく鎧と見えるからね。
小十郎 「そうこれが新たな俺の力。俺の鎧。《鬼神鎧・弐式》(*6)……!」

 漆黒の鬼の姿へと変容する小十郎。
 それを茜と金銀が心配げに見つめる中で、彼に意外にも怒りの声をかける者があった。

GM 京極高氏は渋い顔をして、「……よくない、よくないぞ若者。その色はよい。その色はすべてを受け入れる色だ」
ホームズ ふむ、黒だからか。
GM (小十郎に手にした扇子を突きつける)「すべての色を混ぜ合わせれば黒になる。だが、お前の心はすべてを受け入れていないな?」
金銀 (驚いて)なんと!
GM 「その色を憎しみの色にしようとしているな? それは許せんぞ」
 た、ただの象に乗ったエロジジイじゃなかった!
小十郎 では、京極の言葉を裏づけるように、これまでだったら赤く輝いていたはずの瞳も黒く染まっていく。「俺は、それでも鬼にならねばいかんのだ……!」
 「小十郎……」
GM 「憎しみで戦うな、鬼。殺す時は、楽しみながら殺せ!」
小十郎 あ、一瞬いいキャラになるかと思ったら、やっぱりよくないキャラだったか(笑)。
ホームズ 本当に心底からバサラ者だ(笑)。
GM では、続いてイニシアチブプロセス。特に割込がなければ、式神から行動します。

 京極の式神は、マイナーアクションで戦闘移動を行なって距離を詰めてPCに接敵。《ブレス攻撃:闇》(*7)でPCのいるエンゲージ全体に攻撃を仕掛ける。

小十郎 《ブレス攻撃》か、やばい!
GM お、私としては破格にいい出目! ……達成値は20!
ホームズ それは天を砕かせてもらうよ。……《天を砕く者》(*8)を使用。振り直してください。
GM ぬっ、了解。……達成値は16となった。
小十郎 20か! こちらは回避できず。《援護防御》(*9)で真白をかばう(*10)。「すまん、茜。かばってやれん!」
 私も回避できない。「いいんだ、真白をかばって!」
ホームズ (上忍を見ながら)「マスクを被っている。それから顔の腫れ具合……。それは体内に何かのガスを持っているということ。ならばガスを吐いていく時、風向きはこちら」と回避します。
金銀 同じくこちらも回避じゃ。
GM 命中したのは茜と小十郎か。ダメージは〈闇〉(*11)21。小十郎はダメージが2倍になります。
小十郎 俺はそれで覚悟状態になる。
GM では、自分をかばうために立った小十郎に、真白が「小十郎さん!」と声をかける。
小十郎 「俺は、お前たちを守る! それが、鬼の使命だ!」
「でも、無茶するな!」
GM では、その様子に京極高氏は「いい心がけだ。……しかしそれゆえに、その心を満たしている色がどうしても気に喰わん」
 こいつ、むかつくけどいいキャラだな。次、私が行きます!

 茜はマイナーで《仕込み毒》(*12)、そして《霞刃》(*13)を併用して攻撃のクリティカル値を下げ、《忍法:彼岸花》(*14)でマヒを付与する効果を与えた《必殺!》(*15)で、式神を狙う!
 《武神の戦術》(*16)で振り直したものの、攻撃はクリティカルならず、達成値22となった。

GM く、それはかわせない! ダメージをどうぞ!
 それじゃあ、《殺しのカットイン》(*17)を使用! 刃がめり込む瞬間、そこが大写しになって鈍い音が響く!! ダメージは〈斬〉37! これに邪毒(*18)マヒ(*19)
GM 「ぬ、見事な! しかし、そうそう思惑通りにはさせぬぞ。九天勅して、幽思玄牝に通ず……!」と《身代わり式》(*20)ダメージを軽減する。で、茜さんが式神を斬ったかと思うとそれは別の式神で、その後ろに本体がいる。
 え、もしかしてダメージ0?
GM いえ、《身代わり式》で軽減して、16点減少です。なのでバッドステータス(*21)も通っていますね。
小十郎 直撃に至らなかったが、ダメージは与えたか。
 「く、捉えたかと思ったのに……」
金銀 お互いにただ者ではない、か。

 続いての行動はホームズの手番。彼は定番の《破滅の予告》(*22)で式神を否定!(笑)
 立て板の水と流れるホームズの弁舌に、意志持たぬ式神は抵抗しきることができない。

ホームズ 「そんなトリックで、僕の目を騙すことはできない!」と〈闇〉36点のダメージ!
GM では、存在を否定された式神が霞のように消えていきます。
小十郎 流石ホームズ、恐るべき妖術(笑)。
ホームズ 妖術違う(笑)。
GM 「あの技、中々侮れんな……」
ホームズ (パイプを片手に)「紙の人形の背後から毒ガスを吹いたり、手裏剣を投げるなんて、僕にそんな安い手品は通用しないよ?」
GM 「ううむ、あの程度ではダメか」
金銀 そんな安っぽいギミックだったのか(笑)。
GM では次は京極高氏。「そろそろ、大仕掛けも見せてやるとするか!」と言うとマイナーで《大自在天呪》(*23)《九字印》(*24)《要諦訣》(*25)! さらに独鈷杵を投げ、《深奥破》(*26)!! メジャーアクションに《広大無辺》(*27)を使用し、メジャーで《大元帥明王呪》(*28)!!

 ずらずらと並べられた特技の名前に、プレイヤーたちは戦慄する。
 たとえ威力の詳細が分からずとも、一度にそれだけの特技の効果をつぎ込まれれば、かなりのダメージを呼び起こすのは必至であったからだ。

小十郎 やばい!
 ここは《妙計奇策》(*29)! 投げられた独鈷杵を鋼線で絡め取り、そのまま地面に叩き落とすッッ!
GM:では、その落ちた独鈷杵めがけて、突如上空に出現した大元帥明王が三叉戟を突き刺して消える。「ぬう……、ターゲッティングに失敗したか」(一同爆笑)
ホームズ (驚愕して)た、ターゲッティング!?(笑)
 「ず、随分とハイカラなお言葉を……」(笑)
GM 「はっはっは、ここ数年は向こうに色々行ってきたからな」(笑)
金銀 待てい! そ、その向こうとはどこじゃ!?(笑)
小十郎 ホームズが帰るとヴィクトリア女王が真言立川流を身につけて……(一同爆笑)。
ホームズ それは困った(笑)。
GM で、京極は「ぬう、仕方ない。次の準備を始めるか」と、握り込んだ砂をさらさら……、とこぼし始める。
小十郎 「む、あやつ得体の知れん術を使い続けるぞ! なんとかして早く倒さねば……」
GM それでは、次は金銀さんの手番です。

「馬鹿め、悠長に術など使いおって。茜、そこじゃ! やつは油断しておる!」
 そう叫ぶと、金銀は茜に京極の隙を突くように指示する。それに茜は、まるで隼のように反応した。

金銀 では、《緊急指令》(*30)。茜を動かすぞ! 「行けい!!」
 「はい!」武器を構えて飛び込みます!
GM すると、京極は両手を広げ、「さあ、拙僧の胸に飛び込んでおいで」と(一同爆笑)。
 (顔を真っ赤にして)「う、うるさい! このエロオヤジ!」マイナーアクションで戦闘移動、《霞刃》を使ってからメジャーで《目潰し》(*31)。……よし、クリティカル!
ホームズ 「うーむ、見事な返礼だ」(笑)
金銀 クリティカルするほど嫌だったのじゃな(笑)。

 茜の気迫に押されてか、京極の防御判定はクリティカルならず失敗。
 ダメージロールに《嵐の心》(*32)も使用され、〈斬〉(*33)32点。加えて放心(*34)狼狽(*35)重圧(*36)を与える効果が乗った!
 茜はその一撃に会心の笑みを浮かべるが……。

GM ではそこで、《太上秘法鎮宅霊符》(*37)の効果を得て火剋金符を4枚使用! それでダメージを20点軽減。さらに防具と《被甲護身呪》で4点軽減してダメージは8点! 放心、狼狽、重圧は通る。
小十郎 (呆然と)か、硬い!
ホームズ さすがに驚こう。「まさか、茜くんの一撃を……!?」
GM 京極高氏は無数の符を投げて攻撃を防ぐも、ざっくりと肩口を斬られて、「ほう、いい太刀筋だ」と一筋の汗を流す。重圧を受けたので(笑)。
 (息を呑んで)「そんな、仕留めたと思ったのに……」
GM 「拙僧が何年生きておると思っておる。拙僧は鎌倉時代から生きておるのだぞ?」とにやりと笑う。
金銀 「これが彼奴の不老不死の力か!」
小十郎 「こ、これが南北朝動乱を生き延びた男か……」鎌倉時代からっていうとすごいな。

 驚きに息を呑む一同。
 だがそこで、意外にも茜が普段とは違った不敵な笑みを唇に刷く。
「しかし、いつまで私に気を取られている?」
 その眼差しは、すでに京極の元にはなかった。
 彼女は背後から駆けてくる、ひとりの男の気配を背中に感じて言う。
「来たぞ、とどめの一撃がな!」

GM 「何だと!? ……む、これは負けフラグ!」と放心を受けているので、そちらに気をとられていたように演出しましょう(笑)。
ホームズ 狼狽も入ってますしね(笑)。
小十郎 よし、そのフラグは無駄にはせん(笑)。マイナーでエンゲージ、メジャーで《大斬り》(*38)。ジャンプ大斬りだッ!(笑) ……達成値23!
GM:リアクションは無理だった。「く、なんということだ!」
 「油断大敵だったな!」そこで《一刀両断》(*39)
小十郎 こいつ、妖怪でも妖異でもないよな?
GM はい、ただの人間です。
小十郎 では、〈神〉(*40)56ダメージ!

 まるで飛燕の如く、空に舞い上がった小十郎の鬼霊刀が閃く!
 英傑の力を受けた一太刀には、京極の呪符も盾の機能を果たしはしなかった。

GM ぬ、〈神〉は減らせない。ではその一撃を食らって、戦闘不能になってばたっ、と倒れる。
小十郎 では、彼に刀を突きつけ、一瞬とどめを刺そうとする。
 (慌てたように)「小十郎!」
小十郎 「っ!」と、名を呼ばれた瞬間に刀を引いて、《鬼神変》を解除する。

「俺は……、いま……」
 たった今、自分が行なおうとした行為に、小十郎はわななく。
 震える眼差しで己の手を見つめ、驚愕を隠しきれずに立ち尽くす小十郎。
 そこに、ふと予想だにしない声がかかった。
「ああ……、その目だ、それがいい。……人の目だ」

GM 「鬼よ。……迷いがあるなら、迷ったままで良いではないか。その迷いを抱えたまま進め。焦らずとも、答えは常に目の前にある。ただ、……それが本当に必要となる時までは、目に見えないだけなのだ」
金銀 こやつ、ちょくちょく言うことがかっこいいのう(笑)。
小十郎 それには応えない。背を向けて短く、「……茜、戻るぞ」
 「ああ」と言ってから、倒れた京極に頭を下げる。

 一礼の後、きびすを返して立ち去ろうとする茜に、京極高氏は地に大の字に転がったまま声をかける。
「……ひとつだけ教えてやろう」

 (不思議そうな顔で)「何ですか?」
GM 「そこの、お前と一緒にいる白い服を着た坊主……。きちんと調べておけ」
ホームズ お、ありがたい助言だ。
 「真白を? 何か、知っているのですか?」
GM 「だから、それは言えんと言ったろう?」と、彼はにやりと笑む。
ホームズ (考え込むように)「ふむ、、なるほど」
小十郎 「なるほど、かたじけない」
GM 「久しぶりに楽しかった、ありがとうよ」と言って、彼は《起死回生》(*41)を自分に使用して立ち上がる。
金銀 (眉根を寄せて)「こやつ……、まだ余力を残しておったか」
GM そして彼は、象を連れて戻って行きます。
 ではそれを見送って「やはり、真白には何かあるのか……?」と呟きます。でも……、それ以上に気に掛かるのは目の前の小十郎のことなんですよね。
ホームズ 弟くんのことで、参ってますからね。
 さっきの変身もいつもと違ったし……。なので、去っていく小十郎の背中を寂しそうに見つめてから、後を追っていく。
GM では、ここでシーンを終了しましょう。




(*2)《死の標的》:殺しの対象となる目標を定める、対象への命中判定のクリティカル値を下げる仕事人の特技。
(*3)《故郷の思い出》:故郷の思い出を語って心を奮わせ、攻撃のダメージを上昇させる異邦人の特技。
(*4)《被甲護身呪》:そのラウンドの間、〈神〉属性以外の属性の防御修正を上昇させる退魔僧の特技。
(*5)《鬼神変》:鬼の力を覚醒させ、鬼神のごとき姿を解放させることで戦闘能力を上昇させる鬼神衆の特技。
(*6)《鬼神鎧・弐式》:《鬼神変》中の防御修正を上昇させる《鬼神鎧》の効果を上昇させる鬼神衆の特技。
(*7)《ブレス攻撃:闇》:範囲(選択)の対象に取得時に指定した属性の特殊攻撃を行なうエネミー特技。ここでは〈闇〉属性のダメージが指定されている。
(*8)《天を砕く者》:判定のダイスを振り直させる朱雀の特技。
(*9)《援護防御》:味方をかばい、代わりにダメージを受ける白虎の特技。
(*10)“かばう”:行動を放棄する代わりに、他者の身代わりになって自分がダメージを受ける戦闘の特殊処理。
(*11)〈闇〉:ダメージ属性のひとつ。重力や精神攻撃などにより与えられるダメージを表わす。
(*12)《仕込み毒》:武器に毒を塗りつけ、攻撃の際にダメージと共に邪毒を与える影忍の特技。
(*13)《霞刃》:即座に武器を持ち替え、直後に行なう命中判定のクリティカル値を下げる影忍の特技。
(*14)《忍法:彼岸花》:薬物や毒物などを用いて、範囲(選択)の対象にダメージとマヒを与える忍者の特技。
(*15)《必殺!》:相手の不意を突き、必殺の一撃を加えることでダメージを上昇させる仕事人の特技。
(*16)《武神の戦術》:自身が行なった命中判定のダイスを振り直す青龍の特技。
(*17)《殺しのカットイン》:殺しの決め手となる技を用い、ダメージを上昇させる仕事人の特技。
(*18)邪毒:毒に蝕まれており、クリンナッププロセスごとにダメージを受けるバッドステータス。
(*19)マヒ:動きが封じられることでリアクションが不利になり、戦闘移動が行なえなくなるバッドステータス。
(*20)《身代わり式》:対象に与えられるダメージを軽減する陰陽師の特技。
(*21)バッドステータス:毒やマヒ、武器を絡め取られるなど、戦闘中に発生するさまざまな不利な状態。
(*22)《破滅の予告》:対象の恐怖を呼び起こし、〈闇〉属性のダメージを与える朱雀の特技。
(*23)《大自在天呪》:「タイミング:マイナーアクション」の退魔僧の特技を複数使用する退魔僧の特技。
(*24)《九字印》:直後のメインプロセスに行なう攻撃のダメージを上昇させる退魔僧の特技。
(*25)《要諦訣》:退魔具を消費し、「種別:魔」の特殊攻撃に対する防御修正を一時的に0にする退魔僧の特技。
(*26)《深奥破》:退魔具を消費し、「種別:魔」の特殊攻撃のダメージを上昇させる退魔僧の特技。
(*27)《広大無辺》:ひとつの行動の対象をシーン全体に、その射程距離を視界に拡大する陰陽師の奥義。
(*28)《大元帥明王呪》:対象に重圧とマヒ、〈闇〉属性の大ダメージを与える特殊攻撃を行なう退魔僧の特技。「種別:妖怪」、「種別:妖異」に対してはダメージが上昇するが、対決に敗北すると攻撃者がダメージを受ける。
(*29)《妙計奇策》:判定の結果をファンブルに変更する忍者の奥義。
(*30)《緊急指令》:自分の行動を消費して、1シーンに1回だけ他人を行動させる玄武の特技。
(*31)《目潰し》:毒などを使った武器で攻撃を行ない、ダメージに加えて重圧か放心を与える影忍の特技。
(*32)《嵐の心》:正義の心を力に変えてダメージを上昇させる青龍の特技。
(*33)〈斬〉:ダメージの属性のひとつ。刃物やカマイタチなどで斬られたようなダメージを表す。
(*34)放心:朦朧とした状態にあり、あらゆる判定に不利な修正を受けるバッドステータス。
(*35)狼狽:体勢を崩し、移動が行なえなくなり、かつリアクションに不利な修正を受けるバッドステータス。
(*36)重圧:重力や心理的威圧による行動阻害を受けており、特技の使用が不可能になるバッドステータス。
(*37)《太上秘法鎮宅霊符》:一度に複数枚の呪符を使用し、その効果を合計することが出来る陰陽師の特技。
(*38)《大斬り》:全力を込めた一撃を繰り出し、強力な攻撃を行なう剣客の特技。
(*39)《一刀両断》:ダメージを大幅に上昇させる青龍の奥義。
(*40)〈神〉:攻撃のダメージの属性のひとつ。奥義でしか発生しない、通常の物理法則を超えた攻撃の属性。
(*41)《起死回生》:死亡や戦闘不能を含むあらゆる状態と【HP】を完全回復する白虎の奥義。

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