生まれたその日から、キミには異能の力があった。人に聞こえぬ声を聞く力、人に見えぬ者を見る力。人々はキミを恐れ、その姿形に怯えた。
 暗い土蔵に押し込められたキミは、それでもひとりではなかった。優しい祖母や、数少ない友達が、キミを守ってくれたし、人に見えない妖怪や神々も、キミに語りかけてくれた。
 けれど、そんな日々は唐突に終わりを告げた。村を妖異の一団が襲撃したのだ。キミのいた土蔵の門が壊された時、キミは父母を、家族を、村の人たちを守るために力を振るった。
 妖異が逃げ去った時、キミに与えられたのは感謝の視線ではなかった。それでもいいと思った。キミは、これ以上の哀しみを広げないため、キミの力の意味を知るために、村雨丸を探す旅に出た。



 異能者とは、由来も原理もまるで定かならぬ神秘の力―――神通力を身に付けた者たちの総称である。
 神通力(蘭学で言う超能力)は、体系化された術や技法でも、神仏への信仰に由来する力でもない。それゆえに、望まずして生まれ持った力をもてあまし苦悩する者や、周囲に恐れられ土蔵などに幽閉される者、生き神として崇められる者、怪しげな占い師や行者に身をやつし旅空に生きる者など、多くの異能者は常人離れした波乱の人生を歩むことになる。神通力には制御が難しく暴走の危険をはらむものも少なくないとあってはなおさらだ。
 妖異との戦いは、そんな彼らが己の力をはばかり無く発揮できる数少ない機会といえるだろう。

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