泰平の世と言いながら、世には悪漢がうごめいている。盗賊や妖怪のたぐいならまだよいが、一番悪いのは権力者だ。重い年貢で農民を苦しめる悪代官、賄賂まみれになった大名、旗本。それらを裏で操る悪徳商人。どうかすると取り締まるべきものたちさえ、彼らの味方になる始末。最近では妖異に味方するものさえ現われた。それが為政者としてのキミの悩みだ。
 ある時キミは気がついた。上から見えなければ下から見ればいい。諸国漫遊の旅をする庶民に扮して、悪漢どもを取り締まるのだ。だが、どれだけ世直しを続けても、悪党どもは消える気配がない。そんな時、キミは宝剣“村雨丸”の噂を聞いた。それがあれば、悪党に力を与える妖異の力を断ち切れるという。キミの旅に、もうひとつの目的が生まれた。



 天下人とは、極めて高い身分や、社会的に大きな影響力を持つ地位にある者の総称である。彼らは庶民に身をやつし、世直しの活動を行なっている。表向きは権力を持たずとも、高貴な血や精神を継承している者もここに含む。
 天下人のキャラクターが、そのような活動を行なっている理由は様々である。自由な生活を愛しているのかもしれないし、妖異や外国の脅威に立ち向かうために拘束されないことを望んでいるのかもしれない。あるいは、市井の生活をしていたのに、実は自分が高貴な身分であることを明かされた、ということもあるだろう。
 天下人のキャラクターがどのような社会的身分であるかは、GMと相談して決定すること。町奉行や先の副将軍、征夷大将軍などが一般的だが、もちろんそれ以外の存在であってもかまわない。異邦人のクラスも有しているならば、外国の国王や大統領といった存在でも問題ではない。もちろん、GMが認めるなら、ではあるが。